いまどきベタな話ですが免疫力アップについて。
コロナ騒動でマスク、消毒液が売り切れなかなか手に入りにくい状態が続いています。
マスク、消毒液の効果については様々な研究が行われておりWHOも「医療従事者が優先的に使用すべき」としつつも「マスクだけではパンデミックは食い止められない」としてます。
確かにウイルスはマスクの網目よりずっと小さいのでそれはあると思いますが個人的には
「飛沫感染防止」
「鼻の中、口の中の保湿」
という効果を期待して着用しています。
マスクは効果があるという論文がある反面、朝から晩まで同じマスクをしているとウイルス、菌などが増殖して感染しやすくなるという論文もあるそうなので信じたい方を調べて頂き実践するのが良いかと思います。
さて、本題ですが免疫力アップの方法です。
免疫という言葉をwikipedia先生にお尋ねすると
「免疫とはヒトや動物がもつ、体内に入り込んだ自分とは異なる異物を排除する、生体の恒常性維持機構の一つである」
「特に病原体による感染から身を守るための感染防御機構として重要であり、単に『免疫』と呼ぶ場合には、この感染防御免疫のことを指す場合も多い」
と書いてあります。
今上げたいのはこれですね。
ちなみに恒常性維持機構というのは生体の内外の環境因子の変化に関わらず生体の状態が一定に保たれていることです。
わかりやすく言うと
「42度の風呂に入ったり外気温が2度でも体温は36度のまま」
「水をいくら飲んでも血液が透明になることはない」
「カルシウムを大量に飲み続けても骨がカッチカチにならない」
「ニートの人が『明日から本気出す』と言って働かないやつ」
などの現状を維持しようとする自然に働く力です。
ホメオスタシスとも言います。(必殺技の名前みたいですね。)
免疫という機能を任されているのが免疫細胞です。
ウイルスはまず目、鼻、口、腸管などの粘膜から侵入を試みます。
全身の免疫細胞の7割が腸管に集結していると言われています。そのため腸に日頃から問題がある場合は確実に免疫システムにも影響があると言えます。
「粘膜免疫」と呼ばれる第一の防御が働くことで粘膜を介して異物を体外に出します。
粘膜上での戦いで免疫細胞が負けてしまい体内に異物が侵入すると「全身免疫」が働き、熱を出してウイルスをやっつけたり下痢で体外に排出させたりします。
その免疫細胞が作られている場所が「骨髄」「胸腺」です。
骨髄というのは骨の中の柔らかい空間で血液、免疫細胞などで満たされています。
骨ってカッチカチでミッチミチではないんです。
胸腺は心臓の前にある臓器で免疫細胞がいる場所です。
子どもの頃は大きく思春期頃が一番免疫細胞がいるそうです。その頃には成長促進のホルモンも出してるそうですが詳しくはよくわかっていない謎の臓器みたいですが骨髄と共に我々の体を守ってくれている臓器です。
その免疫細胞たちが体内で作られ、待機し、出動することで体を守ってくれることは分かりました。ではそれらの免疫細胞がしっかりと働いてくれる状態を作ることが免疫力を上げるということで考えていきましょう。
書きたいことがたくさんあるのですが今回は手短に以下の
1.呼吸の改善
2.腸管の改善
3.栄養素、生活習慣の改善
の3点だけお伝えしようと思います。
予防策①口呼吸ではなく鼻呼吸
現代人は鼻呼吸でなく口呼吸になっている人が多く見られます。
本来人間は自然と鼻呼吸をすることにより酸素を取り入れます。
鼻の中に生えている毛や粘膜は異物を気管に入れないようフィルターのように働くのですが、口にはそのようなものがついていません。
なのでウイルスなどの異物が喉にダイレクトに入り感染症にかかりやすくなります。
また鼻呼吸に比べ酸素供給量が少ないので体中に酸素が行き渡りません。
なので今この瞬間、鼻呼吸ができているか意識するようにしてみましょう。
口呼吸になってしまう理由は色々あるのでまた今度説明するとして、今日はまず呼吸に意識するだけでもかなり変化が出るはずです。
とにかく鼻で呼吸をするようにしましょう。
予防策②腸管で炎症を起こさない
脳で考える前に働く免疫の大本営が小腸ですが、炎症を起こし機能不全を起こすとウイルスの侵入を許してしまいます。
小腸の炎症を起こす因子として
・重金属
・投薬
・アルコール
・カフェイン
・食品添加物
・小麦(グルテン)
・感染症
などがあります。
「リーキーガット症候群」や「グルテンフリー」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、現代人はこれらの食品などの毒で体調不良を起こしている方が非常に多いです。
食品不耐症、リーキーガット症候群は疑似科学、トンデモ系扱いされることもありますが食生活を変えてもらうだけでほとんどの症状が消えてしまう患者さんも少なくはありません。
コーヒーをたくさん飲む方は一日一杯程度に。
ひんぱんに薬を飲む方は回数を減らす。
お酒が好きな方は飲む回数を減らす。
パン、麺が好きな方は2、3週間ほどやめてみてください。
しばらくしてから元の生活に戻すと一気に体調が崩れるのを感じると思います。
小腸の炎症を起こすリスクを下げる=免疫力を上げる
と言っても過言ではないでしょう。
とにかく食事をいったん見直しましょう。
予防策③栄養素、生活習慣の改善
免疫細胞は骨髄、胸腺に豊富にいるわけですが、寝て働いてごはん食べて歩くなどの日常生活を行う生きている人間の体内にこれらの臓器も存在するわけです。
なので、すごく覇気がなくて顔色悪くて猫背で目の下にクマがあって唇パープルな人が実は胸腺と小腸だけ強靭でありとあらゆるウイルスを粘膜免疫ですべて防御して無傷でいるとは到底考えられません。
中国医学的には体表からも臓腑の状態を診ることが出来ると考えます。
舌、脈、腹、顔などに体内のホログラフィーが現れるという考え方ですね。(患者を触らずに見て診断するのを「望診」と言います。)
話がそれましたが、筋肉、皮膚、骨、内蔵など体全体を維持できる材料がないと免疫は落ちてしまうというわけです。
免疫細胞もそれらの体のパーツと栄養をシェアし補完しあっているのですから。
つまり何を食べ、何を飲んだかというのは免疫力を上げるという点では非常に重要になってきます。
最低限以下のことはやっていただきたいと思います。
・肉、魚、たまごなどのたんぱく質を摂ってください。たまごはたくさん摂りましょう。
・女性は鉄分。ヘム鉄ではなくキレート鉄をオススメします。男性よりたまご、肉を食べましょう。
・お酒を飲む方はミネラル、ビタミンB群を摂りましょう。お酒を飲む人は慢性的に栄養が偏っていて指先、爪、顔色が悪いです。瘀血も多く気も上がりがちです。
栄養はなるべく食事で摂るようにしましょう。
毎日摂るのが難しい場合はサプリメントで摂るのも良いでしょう。
栄養素などについてはネットで調べるか「マンガでわかる ココロの不調回復 たべてうつぬけ」という本を買うことをオススメします。
知識がない状態からでも非常にわかりやすく参考になります。
栄養素をとったら次は生活習慣です。
やるべきことは2つ。
・食べ過ぎない
・太陽にあたりじゅうぶん寝る
これだけです。
お腹がすいたら食事を摂り、腹八分目でやめておくことが大事です。
胃薬を使って食べたり、栄養やスタミナをつけるために食べると消化器に負担がかかります。
寝る3時間前までに食事を済ませましょう。
また日中太陽に当たることによりビタミンDが作られ免疫力が上がりますし、睡眠のリズムを整えるホルモンが分泌されます。
12時前には寝て理想は8時間ほど寝ると良いでしょう。
疲れた体はじゅうぶん寝ることでしか回復はできません。
夜更かしや朝方寝るのは良くありません。
人間は昼活動し夜寝るものです。
りんごが地面に落ちたり、時間が経てば人が年をとるのと同じで人間が生きていく自然の摂理、ルールに反してるからです。
それに反した罰が病気ということです。
ここいらへんはまたいつか話します。
いきなり書くとオカルト先生になってしまうと大変ですので。
ということで、「免疫力とはなにか?」「免疫力を上げるのは何をすれば良いのか?」の二つ、少しでも伝わりましたでしょうか。
最後に書き忘れましたが、これらのことを実践して体に良いことをしても全て覆すくらい悪い力をもったことがあります。
それが
「ストレスを溜める」
です。
どんなに良い薬、漢方、サプリメント、鍼灸、その他の治療法を受けようと重度のストレスがあれば全部ダメになります。
もちろん軽度のストレスなら対応できるかもしれませんが…。
現在多くの人はみんな不安やストレスを感じていると思います。
今までは社会全体が自分がやっていることを振り返ることもせず突っ走ってきましたが、今回のコロナウイルス騒動で色々な問題が炙り出されてきたのではないでしょうか。
コロナウイルス騒動の前は当たり前にやっていたことができなくなり人々が路頭に迷っています。
社会全体がいやなこと後回しにしてきたつけが回ってきた、それが今回コロナウイルスで早まっただけなのではないかと僕は考えています。
先行き不透明でストレスを感じるとは思いますが、そんな時こそ鼻から息を吸って、家族や友達とLINEでも対面でも何でも良いので話しをしてたくさん笑いましょう。
そして不安を煽るテレビを消してYOUTUBEで「ダウンタウンのごっつええ感じ」のコントを見て笑ってください。
「キャシー塚本」なんかとても面白いです。
今はパラダイムシフトの時期ですので、これからは昨日と同じ毎日が続き安定して生きていくのは色々と難しくなると思います。
そのためには個々人が生き方を本当に考えなくてはなりません。
これからの世の中、これから起きることについてはまた今度書きます。
お読み頂きありがとうございました。