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胸腺と免疫力について

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胸腺と胸腺を萎縮させる因子、免疫力低下などなどについて

 

こんにちは。
皆様このゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。
緊急事態宣言を受けて多くの人は外出を自粛しているかと思います。

非常事態宣言は5月31日まで延長されましたね。

そんな中、イタリア・フランスでは経済活動を再開する方針を示すことが29日報じられました。

ドイツ、ニュージーランドでは既に経済活動の規制が緩和されはじめています。
「ドイツでも経済活動 一部緩和 ニュージーランドも27日から」

日本も非常事態宣言の延長をせずに経済活動を再開し、収束していくことを願っています。

今日も免疫に関して少しだけ書きたいと思います。

免疫司令官T細胞について

前回、前々回のブログで免疫力、免疫力を高めるということについて書きました。
小腸、胸腺、骨髄、血液の循環が大事という話はもうお分かりいただけていると思います。

骨髄の中である未熟な細胞がつくられ、それが胸腺に移動しT細胞というものになり、血流や抹消組織に乗っていきます。
感染症にかかったときに様々な免疫細胞が出動して病原体と戦います。
その免疫反応の司令塔の役割をしているのがT細胞になります。
リンパ球の60~80%を占めるT細胞ですが、ひとつひとつは限られた相手にしか攻撃できません。
ですがものすごい数のT細胞があることにより色々な病原体にも対応できるとされています。

体内に病原体が入ったときにマクロファージや樹状細胞などの掃除屋のような細胞が働き、病原体を食べます。
そしてこれらの病原体の破片をT細胞に提示すると、その破片に対応できるT細胞が刺激を受け活性化されます。
活性化されたT細胞はB細胞と呼ばれる細胞に入ってきた病原体の情報を渡します。
それを頼りにB細胞は活性化され、抗体を作り出します。

一度病原体に反応したB細胞は一部が記憶細胞として体内に長く維持され、同じ病原体が侵入したときに素早く対応します。
これを自然免疫といいます。

 

色々な用語が出てきて難しかったかもしれないので簡単に言うと
人間の体にジャイアンが入ってきて、のび太が殴られます。
のび太はドラえもんに言いつけます。
ドラえもんは道具を出し、のび太に対処法を教えます。
のび太がジャイアンを蹴散らします。
のび太が記憶し同じパターンではジャイアンに屈さなくなってしまいます。
次週、違うパターンではのび太がまたへこたれてドラえもんに頼ります。
またドラえもんが道具を渡します。。つづく

という感じでしょうか。

ドラえもん、のび太、ジャイアンの3人だけの話ではなく他のキャラクターが作中出てくるのと同じで人体も色々な物語が考えられます。

ドラえもん のび太の月面探査記。意味深な映画です。

 

 

何が免疫を下げてしまうのか色々なことが考えられますが今日は胸腺に注目していきます。

 

胸腺に悪影響を与えるもの

胸腺というのはリンパ系の司令塔だということはお分かりいただけましたか?

胸腺、甲状腺、視床下部、脳下垂体、松果体はホルモンを出す器官として密接に関係しています。
ちょうどピタゴラスイッチのように連動しています。

この胸腺に一番悪影響を与えるのが慢性的ストレスと言われています。
ストレスなどにより胸腺は萎縮し機能が落ちることがわかっています。

ウイルス、バクテリア、真菌などの感染による急性により一過性の胸腺の萎縮は回復可能らしいのですが、慢性的なストレスによる慢性胸腺萎縮が続くとホルモンバランスの乱れ、免疫力の低下が起こると考えられます。

慢性的なストレスを感じると副腎皮質からコルチゾールというホルモンが分泌されます。

コルチゾールの主な働き

  • 肝臓での糖新生
  • 筋肉でのたんぱく質代謝
  • 脂肪組織での脂肪分解など代謝の促進
  • 抗炎症作用
  • 血糖値上昇

 

慢性的なストレスを感じた際に胸腺は萎縮し免疫力が下がり、ホルモンバランスが崩れ、血糖値が上がり、それを下げるために膵臓からはインスリンが分泌されます。
増えすぎた血中のコルチゾール、インスリンは肝臓で分解されますが、長く続くと肝臓に負担がかかります。
副腎もずっとホルモンを出し、疲労を起こしストレスに反応できなくなります。

副腎のコルチゾールで綱引きをしてた膵臓もインスリンを出せなくなり血糖値を下げることができなくなります。
これが最悪のシナリオです。

またファスティング、糖質制限やケトン食などの食事法も慢性的にコルチゾールを分泌させ、胸腺を萎縮させることが分かっています。
低たんぱく質食も胸腺や骨髄に悪影響を与えるそうです。

慢性的なストレスを避け、バランスのとれた食事をすることが胸腺の萎縮を防ぐことにつながりそうです。
慢性ストレスがあり栄養がしっかりとれていない現代人の生活は例えれば、街を作ろうとしているのに鉄筋、コンクリもない、人もいない、待機してる職人は病弱でモチベーションも低い、そんな状態です。
そんな都市計画では先行き不安ですよね。

 

乳製品やホワイトチョコレートの着色料として使用されている二酸化チタンは胸腺細胞を死滅させる物質です。

食べるのは控えましょう。
亜鉛、ビタミンEは胸腺の萎縮を止めるそうなので食事を中心に摂るようにし、足りないぶんはサプリメントで摂取するようにしてください。

たんぱく質は肉、たまごを中心に毎日食べましょう。
たまごは1日2~4個食べても大丈夫です。
湿疹や胃の不快感などが出た場合は一旦やめるか減らしてください。
長期間たんぱく質を摂取していないと体が受け入れ態勢ができていないので少量から慣らす必要があります。

肉や魚が体に悪くて調子が崩れているわけではありません。
食事だけで補うのがきつい場合はプロテイン、アミノ酸の粉末・錠剤などで摂取するのも良いでしょう。

プロテインは絶対に人工甘味料が入っていないものにしてください。
人工甘味料は腸内環境を乱すので小腸での免疫機能を低下させるおそれがあります。

 

あとは冷たいものは絶対に飲むのをやめましょう
一定の環境で最大限の機能を発揮するように人体はできていますので、内臓が恒常性を保つのに必死になり機能が低下し体液の循環のロスが生まれます。

中国医学でも冷たいものの摂り過ぎは陽気を傷つけると考えます。

寒いところにいると指が動きにくくなり活動が低下してきますよね。

あれが体内でも起こるのは良くないことです。

人体は今の状態で最高傑作なので余計なことはしないようにしましょう。
余計なことをするのはいつも「大脳皮質」なんです。
現代人のカチカチの頭より内臓の感覚の方が圧倒的に正しいのでそちらの声に耳を傾けましょう。

 

問題は慢性ストレスです。
僕自身感じているのは現代人の病気の多くは環境ストレスということです。
このストレスがどこから来てるのか一人一人が考えなくてはなりません。
そしてこのストレスがいつから根付き人間を支配しているのか向き合うことが重要です。
産業革命後、急速に進化しテクノロジーを進化させた人類はストレスや病気すら支配しようとしてきましたが今回、社会インフラは破壊され、日常の保障が約束されない状態になりました。
昨日まで正しいと思ってたことすら今日全く通用しない日がもう現実化してきています。

心身を壊してまでやるべきことはありません。
今回の騒動をキッカケに生き方、考え方全て改める必要があるかもしれません。

ということで「胸腺と胸腺を萎縮させる因子、免疫力低下」についてでした。

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