こんにちは。湘南鷹取にある隠れ家のような癒し空間、「ひいろ鍼灸治療院」です。
横須賀市・追浜エリアで鍼灸や整体をお探しの方へ、慢性的な肩こり・腰痛・疲労回復をサポートする施術をご提供しています。
東洋医学の力を活かし、自律神経の乱れや不調を整え、心も身体も軽くなる施術をお届け。
リラックスしながら根本改善を目指しませんか?
本日はオスグッドについてまとめてみたので是非読んで実践して元気になって「病院要らず」になりましょう。
【成長期の膝の痛み】オスグッドは「ただの成長痛」ではない
~オーバーユースと栄養不足、根本原因に迫る~
オスグッドとは?
オスグッド・シュラッター病(Osgood-Schlatter病)は、成長期の子どもに多く見られる膝の前側、脛骨粗面(膝下の骨が少し出っ張る部分)の痛みと腫れを特徴とする障害です。
特にジャンプ・ダッシュ・急停止などを繰り返すスポーツ(バスケ・サッカー・バレーなど)をする小中学生男子に多く見られます。
「成長痛」は誰にでも起きるわけではない
「成長期だから仕方ない」「成長痛はみんなある」——実はそうではありません。
すべての子どもに起きるわけではなく、骨の急激な成長に対して、筋肉や腱、関節の柔軟性・栄養状態が追いつかない場合に起こる問題です。
原因は「オーバーユース」+「栄養不足」
- 骨の成長に筋・腱・靭帯が追いついていない
- 運動量に対して回復のための栄養が足りない
このような状態が続くと、大腿四頭筋の牽引によって脛骨粗面に強いストレスがかかり、炎症や突出、痛みを生じます。

膝の痛みでスポーツができないなんてUUURRRRYYYですよね
分子栄養学的な視点:材料不足による炎症と修復不全
機能性医学や分子栄養学では、オスグッドは「身体の修復材料(栄養素)が足りない状態で無理をしている結果」として捉えます。
- 慢性炎症(コルチゾール優位)
- タンパク質不足(修復が遅れる)
- カルシウム・マグネシウム・ビタミンD不足(骨形成の不全)
- ビタミンC・亜鉛不足(腱や靭帯のコラーゲン生成不良)
成長期に必要な栄養素と食品例
栄養素 | 目安量 | 食材例 |
---|---|---|
タンパク質 | 小学生: 60〜80g 中学生: 70〜100g 高校生: 80〜120g |
卵、鶏肉、魚、納豆、ボーンブロス |
カルシウム | 800〜1200mg | 小魚、葉野菜、煮干し |
マグネシウム | 300〜450mg | 玄米、海藻、ナッツ |
ビタミンD | 10〜15μg | 鮭、卵黄、干ししいたけ |
ビタミンC | 100〜200mg | ブロッコリー、果物 |
亜鉛 | 8〜15mg | 牡蠣、牛肉、ナッツ |
プロテイン選びの注意点
成長期の子どもにとって、タンパク質の「質」は非常に重要です。
- ソイプロテイン(大豆):
アレルギーのリスクやアミノ酸スコアが低く、非発酵大豆には抗栄養素も多いため、あまり推奨しません。 - ホエイプロテイン:
吸収が良くアミノ酸バランスが良い。オーガニックでホルモン剤不使用のものを選ぶと安心です。 - ボーンブロスプロテイン:
腸の修復にも役立ち、乳たんぱく、乳糖不耐症のある子にも使いやすい。
オステオパシー的アプローチ:構造を整えて負担を減らす
オスグッドは「動きの癖」や「身体の使い方のアンバランス」が膝に集中してしまっている状態でもあります。
オステオパシーでは、以下のような調整が有効です。
- 骨盤・股関節・足関節のアライメント調整
- 大腿四頭筋の筋膜リリース
- 靭帯・骨膜の緊張緩和
関節や筋膜の機能を正常化することで、膝への負荷を軽減し、パフォーマンス向上にもつながります。
鍼灸の有効性:炎症と緊張をやさしく整える
オスグッドに対して鍼灸は以下のような面で有効です。
- 炎症を抑える:患部やその関連経絡にアプローチすることで、自然な抗炎症作用が期待できます。
- 筋緊張を緩める:大腿四頭筋や膝周辺の硬くなった筋肉を緩め、骨への牽引ストレスを軽減します。
- 自律神経の調整:ストレスや疲労の蓄積にも対応し、全身の回復力を引き出します。
痛みが強い時期は、刺激の少ない刺さない鍼や温灸など、年齢に応じたやさしい施術が効果的です。
まとめ
- オスグッドは成長痛ではなく、構造・栄養・使い方の不均衡が原因。
- 成長期の子どもには高品質なタンパク質とミネラル・ビタミンの補給が必須。
- ソイプロテインは避け、ホエイまたはボーンブロスがおすすめ。
- オステオパシーや鍼灸など構造・自律神経にアプローチする手法が有効。
成長期は一生の土台づくりの時期。痛みを放置せず、食事・身体の構造・ケアの三本柱でサポートしていきましょう。