こんにちは。湘南鷹取にある隠れ家のような癒し空間、「ひいろ鍼灸治療院」です。
横須賀市・追浜エリアで鍼灸や整体をお探しの方へ、慢性的な肩こり・腰痛・疲労回復をサポートする施術をご提供しています。
東洋医学の力を活かし、自律神経の乱れや不調を整え、心も身体も軽くなる施術をお届け。
リラックスしながら根本改善を目指しませんか?
本日は慢性痛とカルシウムについてまとめてみたので是非読んで実践して元気になって「病院要らず」になりましょう。
異所性カルシウム沈着とは?
慢性的な肩の痛み、五十肩、オスグッド、腰のだるさや筋肉のこわばり——。
これらの痛みの原因として、「異所性カルシウム沈着」という現象が関わっていることをご存じでしょうか?
本記事では、カルシウムとマグネシウムのイオンバランスが崩れることで引き起こされるこの現象について、痛みとの関係、薬や栄養とのつながり、そして改善のための食習慣について解説します。

あなたの痛みはカルシウムが原因かも?
異所性カルシウム沈着とは?
本来、カルシウムは骨や歯に存在しているべきミネラルです。
しかし、何らかの代謝異常や炎症の影響によって、筋肉・腱・関節・血管など「本来カルシウムが存在しない場所」に沈着してしまう現象が「異所性カルシウム沈着」です。
【代表的な症状や疾患】
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五十肩(石灰沈着性腱板炎)
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オスグッド・シュラッター病(成長期の膝の痛み)
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慢性の肩こりや腰痛
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筋膜性疼痛
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動脈硬化・血管の石灰化
これらの症状は、「原因がはっきりしない痛み」として扱われがちですが、実は体内のミネラルバランスの乱れが関係している可能性があるのです。
現代人はカルシウム過多になりやすい
「カルシウム不足=骨粗鬆症になるから摂らなきゃ」と言われ続けてきた私たち。
しかし、実は現代の食生活ではカルシウムは過剰摂取になりやすく、マグネシウムが不足しやすい環境です。
【カルシウム過多になりやすい要因】
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牛乳・チーズなどの乳製品の摂取過多
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カルシウム強化食品・サプリメントの普及
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加工食品に含まれるリン酸カルシウム添加物
こうした背景から、カルシウムだけが増え、それを制御するマグネシウムが不足していることが非常に多くなっています。
カルシウムとマグネシウムのイオンバランスの重要性
カルシウムとマグネシウムは、血中で拮抗する関係にあります。
理想的な比率は**「カルシウム:マグネシウム=2:1」と言われていますが、現代人の食生活では4:1〜10:1**になっていることも。
機能 | カルシウム(Ca) | マグネシウム(Mg) |
---|---|---|
筋肉の働き | 収縮 | 弛緩 |
神経伝達 | 興奮 | 抑制 |
血管の調整 | 収縮 | 拡張 |
骨への作用 | 骨を作る材料 | 骨代謝をサポート |
【バランスが崩れると…】
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筋肉が弛緩できず、こわばり・痛みが発生
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神経が興奮しやすくなり、不眠・不安に
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炎症が慢性化しやすくなる
つまり、マグネシウムが足りないとカルシウムが暴走し、痛み・緊張・炎症の原因になるのです。
異所性カルシウム沈着が引き起こす症状の具体例
カルシウムが本来の場所以外に沈着すると、以下のようなトラブルが起こります。
✅ 筋肉のこわばり・しびれ
マグネシウム不足によって筋肉が緩まず、カルシウムが沈着しやすい状態に。
✅ 慢性的な肩こり・腰痛
局所の慢性炎症がカルシウム沈着を助長し、痛みが長引く。
✅ 五十肩
肩の腱にカルシウムが沈着し、可動域が制限され激しい痛みが。
✅ 成長期のオスグッド病
スポーツや成長の影響だけでなく、ミネラルバランスの乱れが沈着を起こす要因に。
炎症の長期化=異所性カルシウム沈着の土台
カルシウム沈着は、慢性炎症がある場所に起きやすいという特徴があります。
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筋肉や腱が常に引っ張られている
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運動後にきちんと回復していない
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活性酸素が多く発生している
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修復に必要な栄養素が足りていない
こうした環境では、炎症 → 沈着 → 痛み → 運動制限 → さらに炎症という悪循環が生まれます。
薬では治らない理由:薬がカルシウム沈着を助ける?
一時的に炎症を抑える痛み止めやステロイド薬。
しかし、これらの薬がカルシウム沈着を促進してしまう可能性もあります。
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NSAIDsが肝臓や腎臓のミネラル代謝に影響
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炎症の根本解決にはならないため、静かに沈着が進行
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痛みを感じなくなって動いてしまうことで組織の修復が追いつかない
薬を長期間使っている人ほど、痛みが長引く構造的原因(沈着)が残っているケースが多いのです。
予防・改善のために見直したい食習慣
異所性カルシウム沈着を防ぐには、食習慣の見直しとミネラルバランスの正常化が重要です。
✅ 積極的に摂りたい栄養素・食材
栄養素 | 食材例 |
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マグネシウム | 海藻類、玄米、アーモンド、大豆、にがりなど |
ビタミンK2 | 納豆、味噌などの発酵食品 |
ビタミンD | 鮭、しらす、きのこ、日光浴 |
オメガ3 | 青魚、亜麻仁油、えごま油 |
❌ 避けたい食習慣
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白砂糖・加工食品の過剰摂取(マグネシウムを浪費)
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カフェインやアルコールの摂りすぎ(ミネラルを排出)
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牛乳・チーズなどの過剰なカルシウム摂取
まとめ|根本改善には「栄養の力」が必要
異所性カルシウム沈着は、単なる老化現象や運動のしすぎだけではなく、栄養バランスの崩れが深く関係しています。
特に、マグネシウム不足とカルシウム過多の状態は、筋肉や関節に痛みを残しやすく、薬で抑えるだけでは根本的な改善にはつながりません。
正しい食習慣と必要な栄養の補給によって、体は本来の自己修復能力を発揮します。
「痛みがなかなか治らない」「薬に頼りたくない」という方は、まず食事と栄養から見直してみることをおすすめします。